いつの間にか10月ということで今年もあと3ヶ月。
朝夜は肌寒さを感じるようになり、段々と秋らしさを感じるようになってきました。
そんな秋の海には、先日の赤ヤガラに引き続き夏には見かけなかった珍しい魚が!
それがこの、サバのような模様を持ったカツオのような見た目の魚。
私も始めてみたときは小ぶりだったのもあってか、サバかと思ってしまいました。
そんな魚の名前は…
そう、ヤイトガツオです!!
他のカツオよりも脂乗りがしっかりとしていて、高級魚として取り扱われるこの魚は、味も絶品。
ということで、名前の由来やお店でお出ししているヤイトガツオメニュー、サバに似た模様の理由をご紹介します!
名前の由来は黒い斑点=お灸(やいと)の跡に似ているため
ヤイトガツオの名前は、胸ビレの下にある黒くて丸い斑点に由来しています。
昔のお灸(やいと)の跡に似ていることから「ヤイトガツオ」と呼ばれるようになりました。
地域によっては、この斑点を「星」に見立てて「ホシガツオ」と呼ぶこともあります。
また、西日本では「スマ」という通称も広く使われています。
呼び名は違っても、いずれも特徴的な斑点をもとに付けられた名前なんです。
サバに似た模様の理由は?
ヤイトガツオの背中には青黒い縞模様が走り、なんだかサバに似ているなと思いました。
調べてみると、この模様にはいくつか理由があるようです。
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同じ回遊魚であるため:どちらも群れで速く泳ぎ、似たような体型や模様を持つように進化しました。
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カモフラージュ効果:縞模様は海の光や影に溶け込み、外敵から身を守る役割を果たします。
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収斂進化:同じ環境に適応した結果、別の魚でも似た特徴を持つようになった現象です。
ヤイトガツオの外観の特徴は? ~カツオ+サバのような外観!?~
見た目はサバやカツオに似ていますが、ヤイトガツオ特有の外観の特徴がこちら。
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胸ビレ下に黒い斑点がある。
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全長は40〜60cmほどで、カツオよりやや小ぶり。
- 背ビレの後方に小さなヒレ(小離鰭)が並んでいて、マグロやカツオと同じ特徴を持ちます。
脂がのった絶品の味わい
ヤイトガツオは、一般的なカツオよりも脂がよくのり、濃厚でねっとりとした旨みがあります。
刺身にすればトロのような甘みが楽しめ、炙ってタタキにすると香ばしさが加わり絶品。
旬は秋から冬で、この時期が最も美味しいとされます。
お店では刺身やレアカツで!
脂がしっかりとのったヤイトガツオを贅沢にレアカツに。
表面は香ばしく揚げ、中はしっとりとレアに仕上げることで、カツオならではの濃厚な旨みと甘みを引き出しています。
ヤイトガツオは身質がきめ細かく、脂のりが良いのが特徴で、まるでトロのようなとろける食感が楽しめます!
なかなかお出しできないヤイトガツオ、見つけたらお早めに!
ヤイトガツオはお店に入ってくることも少なく、なかなか安定してお出しすることができません。
そのためもし見かけた際はぜひ試してみてください!
脂乗り抜群なヤイトガツオは、刺身やレアカツで。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております♪