前回の記事では、「たたき」と「炙り」の違いについて解説しました。
- 炙り → 焼き方(調理方法)
- たたき → 料理として完成したもの
という整理でした。

カツオのたたき
ただ、ここで多くの方が次に疑問に思うのが、
「たたきって、実は2種類あるのでは?」
という点です。
というのも、「たたき」といって思い浮かべるのは
- カツオのたたき(焼いている)
- アジのたたき(刻んでいる)
と、同じ名前ですが、まったく違う料理たち。

アジのタタキ(≒なめろう)
ということで今回は、「たたき」という名前の料理について、調べてみました!
先に結論:「たたき」は2つの意味で使われている
結論から言うと、
「たたき」という言葉自体に2つの意味があるため、料理も2種類に分かれます。
たたき①:叩く・刻むタイプのたたき(アジ系)
叩く・刻むタイプのたたき|特徴
魚を細かく叩いて作る料理
叩く・刻むタイプのたたき|具体例
- アジのたたき(≒アジのなめろう)
- イワシのたたき
叩く・刻むタイプのたたき|作り方イメージ
- 刺身を細かく刻む
- 包丁で叩く
- 薬味と和える
名前の通り「叩く」がそのまま料理名になっています。
海彦では以前、新鮮なアジが大量に獲れた際、ランチ数量限定で「アジのなめろう」をお出ししました!↓

アジのなめろう
たたき②:焼いて仕上げるタイプのたたき(カツオ系)
焼いて仕上げるタイプのたたき|特徴
表面を焼いて、薬味と一緒に食べる料理
農林水産省 の説明では、
カツオの表面を焼き、薬味とともに食べる料理
(農林水産省HPより)
とされています。
焼いて仕上げるタイプのたたき|具体例
- カツオのたたき
- 鶏のたたき
焼いて仕上げるタイプのたたき|ポイント
- 焼く工程がある
- 薬味まで含めて完成
「炙りとの違い」で解説した内容です!
●カツオのたたき、実は…
カツオは主に太平洋側の海域で漁獲されるため、島根県を始め日本海側ではカツオの漁獲量が少ないんです。
ということで実はお店でカツオのたたきをお出ししたことは、私が把握している限りではありません。
より脂の乗ったヤイトガツオや、身が柔らかなハガツオは、以前炙り刺しやレアカツでお出ししましたが、
「カツオのたたき」にするのは「本ガツオ」という違う種類。

ヤイトガツオの炙り刺し

ハガツオのレアカツ
この記事を読んでカツオのたたきが食べたくなった方は本場の高知県まで!!!

カツオのたたき|イメージ写真
なぜ同じ「たたき」という名前になっているのか
理由:言葉の意味が広い
「たたく」という言葉には
- 叩く
- 刻む
- 混ぜる
といった意味があります。
それぞれ料理に反映されている
- アジ → 実際に叩く
- カツオ → 薬味をなじませる(叩き込むとされる説)
結果として
別の料理なのに同じ名前が使われている
という状態になっています。
「たたき」という名前の料理の違いについて
ここまで読まれて、こう思った方いるのではないでしょうか。
「じゃあなめろうってたたきと何が違うの?」
ということで、次の記事では、
- アジのたたき
- なめろう
この2つの違いを、調べてみようと思います。
普段何気なく料理名を見ていましたが、実は色々と定義があって、名前から得られる情報も多いという発見がありました!
海彦では色々な魚の特徴に合わせた調理法でお出ししていますので、メニューを見る際はぜひ名前からも汲み取ってみてください♪
皆さまのご来店を心よりお待ちしております!