突然ですが、この魚に見覚えはありますか?
真っ赤な体と大きな目が特徴のこの魚。
一見キンメダイにも似ていますが、違うんです。
名前を、「チカメキントキ」といいます。
チカメキントキは、深海に生息する鮮やかな赤い体が特徴の魚。
あまり知名度は高くないかと思いますが、この一度見たら忘れないビジュアルが印象的。
深海の暗い海で生活しているため、わずかな光も逃さず捉えるためにこんなに大きな目になっているんです。
今回はそんな釣り上げてきたチカメキントキを紹介します!
9月はチカメキントキのはしりの季節!
例年、チカメキントキが多く水揚げされるのは寒さが増す冬場ですが、今回紹介するのは、先日に釣りに行ってGETしたチカメキントキ。
秋は海水温が下がり始める時期で、魚たちは冬に向けて脂をため込み始めます。
この時期のチカメキントキはまだ身が引き締まっており、さっぱりとした上品な味わいが特徴。
これから冬に向けて脂がさらにのり、味わいが深まっていくため、「秋のチカメキントキ」は旬を先取りする希少な味覚です!
チカメキントキってどんな味? ― 秋はすっきり、冬は濃厚
チカメキントキは白身魚で、淡泊ながらも甘みのある味わいが魅力です。
9月に獲れた初物は、身がしっかりと引き締まり、脂が軽やかでさっぱりとした風味が特徴。
刺身では上品な甘みを楽しめ、煮付けにすると旨みが引き立ちます。
寒さが増す冬になると脂がしっかりとのり、より濃厚な味わいに変化していきます!
お店では刺身で提供!
秋の初物の脂の軽さを活かして、さっぱりとした刺身でお出ししています。
表面を軽く炙っているため、香ばしさも相まってお酒のアテにぴったりです♪
キンメダイとの違い
チカメキントキはキンメダイと混同されることが多い魚ですが、以下のような違いがあります。
比較ポイント | キンメダイ | チカメキントキ |
---|---|---|
体型 | 丸みがある体型 | やや細長く、平たい体型 |
色味 | 真っ赤 | ややオレンジがかった赤色 |
ヒレ | 黒い斑点なし | 黒い斑点がある |
目の特徴 | 大きな目 | 「チカメ」という名前の通り、目と口の距離が近い |
味わい | 脂がしっかりとのって濃厚 | 脂が軽やかであっさり |
体型:キンメダイ(左)は丸みがあり、チカメキントキ(右)はやや細長く平たい体型。
色味:キンメダイは真っ赤。チカメキントキはややオレンジより。
ヒレ:黒い斑点があるのがチカメキントキ。
目の特徴:どちらも大きな目を持ちますが、「チカメ」という名の通り、若干目と口の距離が近いのがチカメキントキ。
味わい:チカメキントキは脂が軽やかであっさり、キンメダイは脂がしっかりとのって濃厚。
今だけの味、見つけたらお早めに!
チカメキントキは、冬が本格的な旬とされる魚ですが、9月に獲れる初物は「旬を先取り」できる特別な味覚です。
秋らしい爽やかな旨みを持つこの時期のチカメキントキは、軽く炙って刺身で楽しむのにピッタリ。
ぜひこの機会に、今だけしか味わえないチカメキントキをご堪能ください。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております♪