突然ですが、この2匹の魚はそれぞれなんという名前かわかりますか?

同じようなサイズ感、同じような赤系統の体色…
どちらも島根県のスーパーや居酒屋ではよく見かけるこの魚たち。
一見そっくりなこの2種の鯛ですが、実はちゃんと見分けられるポイントがいくつもあります。
ということで今回は、この2匹の魚の違いと見分け方について紹介していきます!
まずは名前と分類の違いから!

| 名前 | 正式名称 | 学名分類 | 主な呼び名 |
|---|---|---|---|
| レンコダイ | キダイ | タイ科キダイ属 | レンコ、レンコダイ、黄鯛 |
| チコダイ | チダイ | タイ科タイ属 | チコダイ、ハナダイなど |
– レンコダイは、地方によって「レンコ」や「黄鯛」とも呼ばれます。
– チダイ(チコダイ)は「血鯛」とも書かれ、血合いが赤いことからこの名前に。
分類上、レンコダイは「マダイ」や「チダイ」とも少し違うグループに属します。
ということで見比べていきましょう!
見分けポイント① エラぶたの色に注目!

もっともわかりやすいポイントがここ。
チコダイは、エラぶたのふちがはっきりと赤いのが特徴です。
これに対してレンコダイは、エラぶたの色が薄い黄色〜オレンジで、赤みが少ない傾向があります。
パッと見ただけでも印象が違うので、まずはここをチェックしてみましょう。
見分けポイント② 青い斑点があればチコダイ!

チコダイの体側には、青い斑点が並んでいることがあります。
これは自然な模様で、背中〜側線にかけて小さな点々がキラッと光るように見えることも。
一方、レンコダイにはこの青い斑点がありません。
この違いも見分けに大きなヒントになります。ただし、斑点がはっきり出ていないチコダイもいるので補助的に使いましょう。
見分けポイント③ 体色と体型の違い

両者とも赤っぽい体色をしていますが、レンコダイは明るいピンク〜オレンジがかった体色で、やや丸みのある体型をしています。
それに対してチコダイは、少し赤みが濃く、体高がやや低くてスマートな印象を受けます。
また、レンコダイの体表には金色の光沢や筋が出ることがあり、これも見分けの手がかりになります。
見分けポイント④ 尾びれの形も違う

尾びれにも微妙な違いがあります。
※この写真ではチコダイの尾びれのフチが黒くなっていますが、イカ墨がかかってしまっているためです!!
レンコダイは、尾びれが丸みを帯びており、切れ込みが浅いのが特徴です。
チコダイは、尾びれにやや深めの切れ込みがあり、シャープな形をしています。
じっくり観察すれば、意外とここでも差がわかりますよ。
違いをまとめてみると…
| 特徴 | レンコダイ(キダイ) | チコダイ |
|---|---|---|
| エラぶたの色 | 薄い黄色〜オレンジ | はっきりとした赤色 |
| 青い斑点 | なし | 体側に青い斑点が出ることがある |
| 体色 | 明るめのピンク+金色の筋 | 濃い赤〜ピンク系 |
| 体型 | 丸みがあり、ややずんぐり | スマートでやや平たい |
| 尾びれ | 丸みがあり、切れ込みが浅い | 切れ込みがやや深い |
味の違いは?|やさしい甘みのレンコダイ vs 旨みしっかりのチコダイ
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レンコダイは、やさしい甘みがある白身魚。
塩焼きや一夜干しにすると、ふっくらと柔らかく、子どもから高齢の方まで好まれる味です。 -
チコダイは、マダイに近いしっかりとした味わい。
刺身でも火を通しても旨みが濃く、食べ応えがあります。
どちらもクセが少なく美味しい魚ですが、レンコダイは日常向き、チコダイはごちそう向きといった印象があります。
旬の違い:チコダイは春と秋の2回
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レンコダイの旬は春〜初夏(4〜6月頃)。
底引き網や定置網で多く獲れ、山陰地方ではお祝いの席にも使われます。 -
チコダイの旬は春と秋の年2回(3〜5月、9〜11月)。
特に春は産卵前で脂が乗り、刺身や焼き物にぴったりの時期です。
どちらも春には美味しい状態で出回りますが、旬の重なりもあるため見分けがつくとより楽しくなるかと思います
海鮮丼やお造り盛り合わせで、ぜひ食べ比べてみてください!
同じタイ科に分類されながらも、 見た目や味わい、旬の時期 といったさまざまな点で、それぞれに大きな個性があることがお分かりいただけたかと思います。
レンコダイは、やさしい甘みとふっくらとした食感が魅力。
一方のチコダイは、しっかりとした旨みと引き締まった身質で、マダイに近い味わいを楽しめます。
魚屋さんやスーパーで見かけたら、ぜひ見分けて、お好みの味わいを楽しんでみてくださいね♪
海彦ではランチで海鮮丼、夜はお造り盛り合わせなどで食べ比べていただけますので、気軽に食べ比べしてみたい方は是非お試しください!
皆さまのご来店を心よりお待ちしております!