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山陰のお正月にはブリ!その理由に迫る!

島根に来てから、毎年不思議に思っていたことがありました。

それは、年末年始にかけてスーパーなどでブリが丸々一匹売られたり、お正月用に予約受付されていること。

ヒラマサとブリの違いは?

今までの自分の過ごし方を振り返ると、年末はカニを食べたり、お正月はおせちを食べたり…

年末年始というのは、そんないつもとちがう、ちょっぴり豪華なものを食べる期間というイメージがありました。

しかしブリ丸々一匹が売られているのは見たことがなかった!!

これは島根ならではの風習なのか?そしてなぜブリ?ということで、

今回はお正月にブリを食べる理由について調べてみました!

山陰のお正月にはブリ!その理由に迫る!

以前お出しした爆釣丼!イクラも乗せてお正月チックな見た目だったので乗せてみました


正月にブリを食べるのは、島根だけではなかった!

調べてみてまずわかったこととして、お正月にブリを食べるのは島根を含む山陰地方、というより

島根をはじめ、鳥取・富山・石川・福井などの日本海側の広い地域で見られるということ。

こうしてみると、どこの地域も海産物がよく獲れる地域という共通点が。


お正月にブリを食べる理由①:寒ブリが美味しい季節だから

寒くなってくるとブリやサワラなどの青身の魚は、脂が乗り始めます。

「寒ブリ」「寒サワラ」として流通しているように、他の季節とはまた違った味わいを楽しめるのが冬ならでは。

山陰のお正月にはブリ!その理由に迫る!

日本海の冷たい海で育った寒ブリは、身が締まり、脂もしっかりとのります。

年末から年始にかけては、漁のタイミングや流通の関係もあり、状態の良いブリが揃いやすい時期。

正月に「ブリ」を食べる理由として、この時期のブリがおいしい、旬だから、というのが一つ有力な説としてあるようです。

そもそもおせちってなんのため??

おせち料理の起源は、諸説ありますが、収穫を感謝する風習が由来とされているそうです。

だからこそ、「旬の冬の食材」が集まり、おせちとして発展していったと考えられています。

また、昔は今のように冷蔵庫がなく、正月三ヶ日は火を使わず、台所仕事を休むという考え方もありました。

そのため、年末のうちに仕込んでおき、数日間はそのまま食べられる料理が必要だったのです。

冬に手に入りやすく、日持ちし、家族が集まる正月を支えられる食材、それがおせちを構成する基本でした。

この考え方で見てみると、冬に旬を迎え、丸々一匹あれば何日も使えるブリが、正月の食卓に並ぶようになったのは、ごく自然な流れだったことが分かります。


お正月にブリを食べる理由②:出世魚だから

ブリといえば「出世魚」というイメージを持っている方も多いと思います。

成長とともに名前が変わることから、出世や成長の象徴として扱われてきました。

ただ、調べてみると、「出世魚だから正月にブリを食べるようになった」というよりも、

もともと正月に食べられていたブリに、縁起の意味が重ねられていったという流れのほうが実態に近いのかなとも。(諸説あるので断定しかねますが。)

旬でおいしく、使い勝手の良い魚だったからこそ食べられ、そこに「縁起がいい」という意味が加わり、正月の魚としての存在感がより強くなっていったのかもしれません。


海彦では…刺身、ブリ大根、カマ塩焼きにしてお出しします!

そんな島根のお正月には欠かせないブリですが、海彦のランチでは

  • 海鮮丼(日替わり)
海彦定番の魚!マルゴってどんな魚?

ブリの海鮮丼

居酒屋では

  • 刺身
  • ブリ大根
  • カマ塩焼き
    ほっこり♪海彦特製ブリ大根!

    ブリ大根

にしてお出ししています!

縁起の良さだけではない、たしかなブリの美味しさをぜひ確かめに来てください!

時化が多い時期でもありますので、海の状態によって、ブリがお店にないこともあります。

最新の情報はインスタグラムから確認をお願いいたします。


年明けは1月6日(火)から営業します!

島根のお正月事情を調べてみました。

ブリを食べる理由として、縁起の良さだけでなく、旬のものを旬の時期に食べるという水産資源の豊富な日本海側の地域ならではの理由があることがわかりました。

確かに冬のブリは脂乗りも身質もよく、一度は食べていただきたい美味しさ。

年始は海彦でブリを食べてみてはいかがでしょうか!

海彦は、お正月明け1月6日(火)から営業を開始します。

皆さまのご来店を心よりお待ちしております♪

  • この記事を書いた人

海彦スタッフ

気がつけば島根5年目の大学院生。魚や日本酒の知識を身につけながら、美味しい魚の食べ方やお酒に合う料理を模索中。

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