いつの間にか10月になりました。
朝夜は肌寒さを感じるようになり、段々と秋らしさを感じるようになってきました。
そんな秋の海には、今まで見かけなかった珍しい魚が!
先日お店にやってきたのは、この赤くてながーい口が特徴のなんともユニークな魚。
この魚の名前を知っていたらお魚博士を名乗っても良いかも知れません。
そんな魚の名前は…
そう、赤ヤガラです!!
赤ヤガラは漢字で 「赤矢柄」 と書きます。
「矢柄(やがら)」は、体が細長く矢のような形をしていることから付けられた名前です。
その中でも赤い体色をもつ種類が「赤矢柄(アカヤガラ)」になります。
ユニークな見た目をしていますが、実はれっきとした高級魚!
ということで、お店でお出ししている赤ヤガラメニューをご紹介します!
長~い体とユニークな口が特徴
赤ヤガラを初めて見る人は、その長細い体とストローのように突き出した口に驚くはずです。
ながーい口!
体長は1メートルを超えることもあり、細く真っ赤な姿はまるで槍のよう。
口がながーい理由は獲物を吸い込むため
実はこの形にはしっかりした理由があります。
岩の間や海底の草むらに隠れている小魚やエビなどを食べるとき、細長い体なら狭い場所にもスッと入り込めるのです。
そして筒のような口は、一瞬で「スッ」と獲物を吸い込むための仕組み。
赤ヤガラは、そのユニークな姿そのものが、生きるための道具なんですね。
上品でやさしい味わいの赤ヤガラ
見た目はちょっと不思議でも、味はとても上品です。
白身魚の中でもクセがなく、ほんのり甘みがあってやわらかな舌触り。
脂は控えめですが、かむほどに広がる旨みが心地よいのも特徴です。
ながーい口の部分も実は出汁を取ると美味しいのだとか。
出汁をとると透明感のある味わいになります。
「見た目と味のギャップに驚いた!」という声も多い魚です。
お店では贅沢なお刺身で!
高級魚とされる赤ヤガラは、料亭や寿司店で刺身として出されることが多いです。
海彦でも主に刺身でお出ししています。
赤ヤガラの刺身
透き通るような白身を薄く切り、わさび醤油をつけて口に運ぶと、淡い甘みと上品な旨みが…!
その見た目からは想像できない上品な味わいは、高級魚と呼ばれるのにふさわしい美味しさです!
なかなかお出しできない高級魚「赤ヤガラ」、見つけたらお早めに!
赤ヤガラはお店に入ってくることも少なく、なかなか安定してお出しすることができません。
ユニークな見た目と上品な味わいのギャップには驚くこと間違いなし!?
もしお店で見かけた際はぜひ一度試してみてください!
皆さまのご来店を心よりお待ちしております♪