前回の記事でアジのなめろうについて調べていると、気になる料理名がたびたび出てきました。
それが、「さんが焼き」という名前の料理。
実は昔、学校の給食で食べたことがあるはずなのですがあまり記憶になく、今一度調べてみると、
どうやらなめろうを焼いた料理のようです。
なめろうを!焼く!?
魚ハンバーグ的なものか?魚肉ソーセージみたいな感じか?
色々想像しましたが、調べてみるとその歴史はかなり古く、アジのなめろうの延長線のような漁師料理であることがわかりました。
とはいっても全貌はいまだ謎に包まれたままのさんが焼き。
ということで今回は、なめろうを焼いた漁師飯「さんが焼き」について調べてみました!
なめろうから生まれた「さんが焼き」
前回紹介した「なめろう」は、千葉県・房総半島周辺に古くから伝わる漁師料理でした。

アジのなめろう|房総半島の郷土料理
そして今回の「さんが焼き」も、同じく房総半島から生まれた郷土料理です。
その正体は、アジなどの青魚を使ったなめろうを焼いて作る料理です。

さんが焼き(イメージ写真)|同じく房総半島の郷土料理
では、なぜなめろうを焼くようになったのか
なめろうは、そのままでも十分美味しい料理。
なのになぜ、わざわざ焼く必要があったのか。
農林水産省の「うちの郷土料理」を調べてみると、
漁師が不安定な船の上でも調理しやすいよう、獲れた魚を味噌と一緒に細かく叩いたなめろうを、
山仕事へ持っていき、山小屋で焼いたり蒸したりして食べるようになったのが、「さんが焼き」の始まりと言われています。
「さんが焼き」の名前の由来は方言から?
さらに調べてみると、「さんが焼き」という名前にも地域文化に根付いた由来がありました。
同農林水産省の資料では、以下の通り説明されています。
この「なめろう」を漁師は山へ仕事に行くときに、アワビのからに入れて持っていき、山小屋で蒸したり焼いたりして食べた。千葉の古い方言には、「○○の家」のことを、「○○が」という訛りがある。したがって山の家で食べた料理ということで「さんが焼き」と呼ぶようになる。
つまり、山の家(山小屋)で食べられていたことから、「山が焼き」→「さんが焼き」と呼ばれるようになったと言われているそうです。
さんが焼き、作ってみてください!
さんが焼きが、なめろうから派生した料理だとは思いませんでした。
刺身でも食べられる状態の魚に火を入れるのはちょっぴり勇気が要りそうですが、焼くことで香ばしさが増したアジや味噌の香りはご飯やお酒が進むこと間違いなし。
今度アジの刺身がたくさん手に入ったら、さんが焼きを作ってみようと思います!
海彦では今のところ、さんが焼きの提供予定はありませんが、
アジのなめろう、〆アジ、ゴマアジ、アジフライ、刺身など様々な味わいのアジをお出ししていますので、気になる方はぜひお試しください!
皆さまのご来店を心よりお待ちしております♪
