魚が釣れた!
しかも、なかなかのサイズ!
これは写真に残しておこうとスマホを取り出して、魚を持ってパシャリ。

イサキ!
ところが家に帰って写真を見てみると、
「あれ……こんなに小さかったっけ?」
「実物はもっときれいな魚だったのに!」
なんて思ったことはありませんか?
釣った瞬間は魚を見るのに夢中なので、とりあえずスマホを向けて撮影してしまいがちです。
でも、せっかく出会った一匹。
ほんの少し撮り方を意識するだけで、写真に残る魚の印象は大きく変わります。
しかも、本格的なカメラがなくても大丈夫。
今回は普段使っているスマートフォンだけで、釣った魚をもっと魅力的に撮影する方法を紹介します!
構図や光、アングルなど、写真撮影の基本もちょっとだけ勉強しながら、一緒に魚の撮り方を考えてみましょう♪
まずはスマホの「グリッド」を表示してみる!
魚を撮る前に、まずスマホのカメラ設定をひとつ確認してみましょう。
カメラを起動したときに、
縦2本・横2本の線
が表示されているでしょうか?
これは一般にグリッドと呼ばれるものです。
機種によって設定方法は異なりますが、カメラの設定からグリッドを表示できるスマートフォンがあります。
実はこれから紹介する「構図」を考えたり、写真が傾いていないか確認したりするときに、とても便利なんです。
まずは使える状態にしておきましょう!
①「三分割構図」で写真のバランスを考えてみましょう

三分割構図:グリッドの交点上に見せたいもの(釣れたイカ)を配置!
写真撮影でよく使われる考え方のひとつが、三分割構図です。
先ほどのグリッドを使って、画面を縦に3つ、横に3つに分けます。
そして、線や線が交わる付近を目安にしながら、見せたいものを配置していきます。
例えば海を撮影するなら、水平線を横のグリッド付近に合わせる。
魚や魚を持った人を撮るなら、人物や魚を縦のグリッド付近に配置して、反対側に海を見せる。
といった使い方ができます。
② 魚を真ん中にドン!「日の丸構図」も使ってみましょう
三分割構図を紹介すると、
「じゃあ、魚を真ん中に置いたらダメなの?」
と思うかもしれません。
そんなことはありません!

日の丸構図:海彦ではおなじみの構図!
被写体を画面の中央付近に配置する構図は、日の丸構図と呼ばれます。
例えば、
「今日釣った、この魚を見て!」
という写真。
そんなときは、魚を中央に大きく配置するのも分かりやすい撮り方です。
海彦で魚を紹介するときにはよく使う構図でもあります!
③ 同じ魚でもこんなに違う!「光」で魚の色や印象が変わる

調理場の明るい照明

朝方のやや暗い自然光
上の2枚、どちらもアジを撮影した写真です。
同じ魚なのに、写真から受ける印象がかなり違いませんか?
上の写真では魚に強い光が当たり、ウロコや魚体の光沢が強く出ています。明るい部分と暗い部分の差も大きく、目や魚体の立体感が強く感じられる写真になっています。
一方、下の写真では上ほど強い光が当たっておらず、魚体全体の青みや銀色、黄色っぽい部分などが比較的まとまって見えます。
このように魚をスマホで撮影するときは、「どのくらいの強さの光が、どこから魚に当たっているか」によって、写真に写る色味や質感、受ける印象が変わります。
強い光は、魚の光沢や立体感を強調しやすい
魚の表面にはウロコがあり、光を強く反射する部分があります。
そこに強い光が当たると、キラッとした光沢や魚体の凹凸が目立ちやすくなります。
「魚の迫力を出したい」「ウロコの輝きを見せたい」という写真では、こうした光を生かすのも面白い撮り方です。
ただし、光が強すぎると一部が明るくなりすぎて、魚本来の色や細かな模様が分かりにくくなる場合もあります。
やわらかい光なら、魚全体の色を見せやすくその時の空気感が伝わる
反対に、強い光が直接当たっていない状態では、強い反射が抑えられ、魚体全体の色や模様を見せやすくなることがあります。
今回の下側の写真を見ると、アジの青銀色の魚体や黄色味などが全体的に確認できます。
また、全体が青みがかっているこの写真からは、この写真が撮られた早朝の静かな漁港の雰囲気も伝わるのではないでしょうか。
どちらが「正しい撮り方」というわけではありません。
光沢を生かして印象的に撮りたいのか。
魚本来の色や模様、その時の雰囲気をなるべく分かりやすく残したいのか。
撮りたい写真によって、適した光も変わってきます。
④「もっと大きかったのに!」は魚とスマホの距離が関係している?
釣りをする人なら、経験があるかもしれません。
なかなかいい魚が釣れた。
「これはデカいぞ!」と思って写真を撮ったのに……
後から見ると、「あれ?なんか小さくない?」
写真では、魚とスマホとの距離によっても魚の大きさの印象が変わります。
特にスマートフォンの広角側では、カメラに近いものと遠いものの大きさの差が強調されることがあります。
そこでおすすめなのが、魚を少しカメラ側へ出して撮る方法。
魚が人物よりもスマホに近くなるため、人物に対して魚を大きく、迫力のある印象に見せることができます。

大きさが伝わる!ナイスサイズのアマダイ!
「せっかく釣った魚だから、迫力ある一枚にしたい!」というときには面白い撮り方です。
ただし、魚を大きく前へ出せば出すほど、実際のサイズ感とは印象が変わってきます。
実際のサイズ感をなるべく自然に残したいなら、魚だけを極端にカメラへ近づけない。
同じ「魚を持った写真」でも、目的によって撮り方を変えられるんです!
⑤ 魚全体だけじゃもったいない!「目・ウロコ・ヒレ」にもスマホを向けてみる
最後は、魚を持った記念写真とは少し違う撮り方です。
魚が釣れたら、まず魚全体を一枚。

まずは全体をパシャリ!
これはぜひ撮っておきたいですよね。
でも、その一枚だけで終わるのはちょっともったいない!
せっかく魚を間近で見ることができるので、スマホをもう少し近づけてみましょう。

顔にググっと近づいてみる
例えば、目、ウロコ、ヒレ、体の模様、色の変化。
魚全体を見ていると気づかなかった特徴が、アップで見ると見えてくることがあります。
「この魚の目ってこんな色なんだ!」
「ウロコを近くで見るとすごくきれい!」
「ヒレにこんな模様が入ってたんだ!」
そんな発見も、魚を撮影する面白さのひとつです。
アップで撮るなら「目」にピントを合わせてみましょう
魚の顔をアップで撮るなら、スマホの画面上で目の付近をタップしてピントを合わせる方法も試してみてください。
魚の目がはっきり写ると、主役が分かりやすい写真になります。

マダイの顔がよく分かる!
ズーム機能も必要に応じて使う
また、スマホを近づけるときは、むやみに画面上でズームするのではなく、安全に近づける状況なら撮影者自身が少し近づいて撮る方法もあります。
機種や倍率によっては、デジタル処理によるズームで画質が低下することがあるためです。
ただし、磯、防波堤、船上などでは写真より安全が最優先!
スマホの画面を見ながら移動したり、写真を撮るために危険な場所へ移動したりするのはやめましょう。
次に魚が釣れたら、この5つを試してみましょう!
ここまで紹介した内容をまとめると、覚えてほしいのはこの5つです。
① グリッドを使って三分割構図を試してみる
② 魚を主役にしたいなら中央に置いてみる
③ 魚に当たっている光を見る
④ 魚とスマホの距離を変えてみる
⑤ 魚全体だけでなく、目・ウロコ・ヒレにも寄ってみる
全部、特別なカメラは必要ありません。
いつも使っているスマホでできます。
一枚撮ったら、魚の位置を変えてもう一枚。
撮影する方向を変えてもう一枚。
魚に近づいてもう一枚。
そんなふうに少しずつ色々な撮り方を試してみると、意外と気が付かなかった魚の面白い側面に気づけたり、見る人に伝わる写真を撮ることができます!
上手に撮ることより、「その一匹」を残すこと
今回は、釣った魚をスマホでもっと魅力的に撮影する方法を紹介しました。
構図、光、距離、ピント。
こうした撮影の基本を知っていると、スマホでも写真の撮り方をいろいろ工夫できます。
でも最後に、ひとつだけ。
上手に撮れた写真だけが、いい写真ではありません。
初めて子どもが釣った小さな魚。
何時間も粘ってようやく釣れた一匹。
名前も分からなかったけれど、ものすごくきれいだった魚。
写真を見るだけで、「あの日の釣り、楽しかったなぁ」と思い出せる。
そんな写真も、きっと大切な一枚です。
そして素敵な魚に出会えたら、「せっかくだから、いつもと少し違う撮り方もしてみよう!」
そんな気持ちでスマホを向けてみてください♪
その一枚で、2027年の1日を飾ってみませんか?
海彦では現在、皆さんの写真を集めて、「2027年 1日1魚カレンダー」を作る企画を進めています。

今回紹介した方法を試して撮った一枚。
そして、スマホの写真フォルダにすでに眠っている、とっておきの一枚。
そんな写真が集まって365日が埋まったら、きっと面白いカレンダーになると思っています。
その魚に出会った日のことを思い出せる写真。
「この写真、好きなんだよなぁ」と思える写真。
そんな一枚で、2027年の1日を飾ってみませんか?
写真の応募や、詳しい応募方法はこちらからご確認ください♪
