日本海へ沈んでいく夕日。
穏やかな宍道湖の水面。
漁港や湖岸、川沿いでふと目に入った景色。
山陰には、海だけでなく湖や川も含めて、思わずスマホを向けたくなる水辺の風景がたくさんあります。
「きれいだな!」と思ってスマホで一枚。
ところが、あとから写真を見返してみると、
「あれ?実際に見たときはもっときれいだったんだけどな……」
なんてこと、ありませんか?
目の前に広がる景色を、そのまま一枚の写真に残すのは意外と難しい。
でも、水平や構図、光、そして「その土地らしいものをどう入れるか」を少し意識するだけでも、写真の印象は変わってきます。
今回も本格的なカメラではなく、
使うのは、いつも持ち歩いているスマートフォン。
前回の「釣った魚をスマホで撮る編」に続いて、今回は海・湖・川など、山陰の水辺の風景をスマホで撮影するときのポイントを紹介します♪
① まずは「水平」を意識してみる!

水平線を水平に写した1枚
海や湖など、広い水面を撮影するときに最初に意識してみてほしいのが「水平」です。
まっすぐ撮ったつもりなのに水面だけが少し傾いていると、写真全体が不安定な印象になることがあります。
そんなときに便利なのが、前回の魚編でも紹介したスマホの「グリッド」です。
カメラ画面に表示される横線と、海の水平線や湖面などを見比べながら、スマホの傾きを調整してみましょう。
機種によっては、スマホの傾きを確認するための機能が用意されているものもあります。
中には、はっきりした水平線がないこともあります。
そんなときは、橋や護岸、建物など、まっすぐ立っているものや伸びているものを目安にしてみるのもひとつです。
② 空を見せる?水辺を見せる?「三分割」で考えてみる
次に考えてみたいのが、
「この景色の何を一番見せたいんだろう?」
ということです。
海や湖を撮影すると、水平線や対岸をなんとなく写真の中央に置いてしまいがちです。
もちろん、それもひとつの撮り方です。
でも、ここでもスマホのグリッドを使って三分割構図を試してみましょう。
空がきれいなら、空を広く

澄んだ青空と、もくもくとした雲が印象的な日でした!
例えば、澄んだ青空が印象的。
夕焼けの幻想的な風景。
朝焼けの色がきれい。
そんなときは、水面や地面との境目を画面の下側に配置して、空を広く見せる撮り方があります。
写真の中で空が占める割合が大きくなるので、その日の空の色や雲を主役にしやすくなります。
水面がきれいなら、水辺を広く

底まで見える!透明な山陰の海
反対に、日本海の青さを見せたい。
宍道湖の穏やかな水面を残したい。
夕日の光が水面に伸びている。
川の流れがきれい。
そんなときは空の割合を少なくして、海・湖・川などの水辺を広く入れてみるのもひとつです。
同じ場所から撮影しても、
「空を見せたいのか?」
「水辺を見せたいのか?」
によって写真の印象は変わります。
スマホを構えたらすぐにシャッターを押さず、画面を見ながら少し上へ、少し下へ。
そんなふうに主役を決めてみると、構図を考えるのが楽しくなってきます!
③ 朝や夕方は「光」と「色」に注目してみる

昼間の日本海

同じ場所でも、時間によって景色の印象は変わります。
昼間には青く見えていた日本海。
夕方になると、夕日の色を受けて違った表情を見せることがあります。
宍道湖も、昼間と夕方では水面や空の見え方が変わります。
川も同じです。
太陽の位置や周囲の明るさによって、水面の反射や周りの景色の見え方が変わってきます。
だから朝や夕方は、水辺そのものだけではなく、「光」や「色」も写真の主役として考えてみましょう。
「きれい!」と思ったら、何枚か撮ってみる
朝や夕方の景色は、ずっと同じではありません。
太陽の位置が変われば、空や水面の見え方も少しずつ変わっていきます。
だから「ここが一番きれい!」と一枚だけ撮って終わりにせず、少し時間を空けながら何枚か撮ってみるのもおすすめです。
あとから見返すと、
「この時間の色が一番好きだな」
という一枚が見つかるかもしれません。
④ 景色だけを撮らない!「山陰らしさ」も一緒に写してみる

松江の街が見える!
きれいな海や湖、川を見つけると、水面と空だけを撮りたくなります。
もちろん、それだけでも素敵な風景写真です。
でも、せっかく山陰で撮影するなら、「ここで撮ったからこそ写せるもの」も一緒に入れてみませんか?
例えば日本海なら、
漁船。
漁港や護岸。
岩場や海岸線。
こうしたものを画面の一部に入れるだけでも、単なる「海の写真」から、その場所の雰囲気が感じられる一枚になっていきます。
宍道湖なら、湖面だけではなく嫁ヶ島を一緒に入れてみるのもいいですね。
その日の記憶まで一緒に写してみる
例えば、船の上から夕日を撮るときに、画面の端へ釣り竿を少し入れてみる。

きれいな夕日と釣り竿
すると、ただの「きれいな夕日」ではなく、
「釣りに出た日に、船の上から見た夕日」
という、その日の出来事まで感じられる写真になります。
何年か経って写真を見返したとき、意外と懐かしく感じるのは絶景だけではないかもしれません。
いつも乗っていた船。
使っていた釣り竿。
そんなものが一緒に写っていることで、その日のことを思い出すきっかけになります。
きれいな風景+その土地らしさ+その日の記憶。
そんな一枚も、ぜひ残してみてください♪
⑤ 水面に映った景色にも注目してみる

水面に空の色が映って幻想的な写真に。
海・湖・川を撮影するなら、遠くの景色だけでなく水面にも注目してみましょう。
空。
雲。
夕焼け。
船。
山。
建物。
水面の状態によっては、こうしたものが水に映り込んで見えることがあります。
そんな景色に出会ったら、スマホを少し下へ向けてみてください。
すると、空だけを大きく写した写真とはまた違った一枚になります。
反対に、風があったり水が流れていたりすると、鏡のような映り込みにはならないこともあります。
でも、そんなときは水面の波や揺れ、光のきらめき自体が面白い被写体になることがあります。
水辺へ行ったら、遠くばかりを見るのではなく、目の前の水面にもスマホを向けてみる。
思いがけない一枚が見つかるかもしれません♪
⑥ 「いつもの景色」こそ写真に残す

ここまでお見せしてきた写真は大半が海上から撮影したものであったため、
「有名な絶景スポットに行かないと撮れない」
「釣りに出ないと綺麗な海の写真が撮れない」
と思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、
いつもの宍道湖、
近所を流れている川、
夕方の海岸、
といった日常の中にも、綺麗な風景はたくさんあります。
改めてカメラを向けることで気付く美しさもあると思いますので、気軽にたくさん写真を撮ってみましょう!
次に水辺へ行ったら、この6つを試してみましょう!
今回紹介した撮影方法をまとめてみます。
① 水平や写真の傾きを確認する
② 空と水辺、どちらを見せたいか考える
③ 朝や夕方の光と色に注目する
④ その場所ならではの「山陰らしさ」を一緒に写す
⑤ 水面への映り込みや光にも注目する
⑥ いつもの景色も写真に残してみる
一枚撮ったら、スマホを少し上へ。
次は少し下へ。
今度は自分が少し右や左へ動いてみる。
同じ場所でも何枚か撮ってみると、「この構図が好き!」という一枚が見つかるかもしれません!
魚が写っていなくてもOK!山陰の水辺の一枚を募集しています
そして最後に、お知らせです。
海彦では現在、皆さんの写真で365日を埋める「2027年 1日1魚カレンダー」の写真を募集しています。
「1日1魚」という名前ですが、
魚が写っていなくても、山陰(島根県・鳥取県)の海・湖・川など、水辺に関わる写真であれば応募OKです!
例えば、
日本海へ沈む夕日。
船の上から眺めた景色。
宍道湖と嫁ヶ島。
湖岸から眺めた風景。
そして、山陰の水辺で過ごした思い出の一枚。
そんな写真も、このカレンダーに残したいと思っています。
これから撮影する写真はもちろん、スマホの写真フォルダにすでに眠っている写真も、ぜひ一度見返してみてください。
あなたが見た山陰の海・湖・川の景色で、2027年の1日を飾ってみませんか?
詳しい応募方法や応募条件はこちらからご確認ください♪
