春の穏やかな海。
夏の青い日本海。
秋の夕焼けに染まる水平線。
そして、冬の荒々しい波。
山陰の海は、季節によってさまざまな表情を見せてくれます。
そして、変わっていくのは海の景色だけではありません。
その季節ならではの魚との出会いも、山陰の海の大きな魅力です。
私もここで魚を紹介していく中で、登場する魚の種類によって季節の移り変わりを感じることがよくあります。
ということで今回は、海彦が撮影してきた日本海の写真とともに、山陰の春夏秋冬と、それぞれの季節に楽しみたい魚たちをご紹介します♪
春|暖かな日差しと、マダイ・オキメバル

優しい空の色が印象的な5月の日本海
寒い冬が終わり、少しずつ暖かくなる春。
穏やかな日には、海辺を散歩したり、釣りに出かけたりするのも気持ちの良い季節です。
そんな春の山陰で楽しみたい魚が、マダイとメバルです。
春のマダイは「桜鯛」とも呼ばれる

立派なマダイ!
鮮やかな赤い体が美しいマダイ。
春のマダイは「桜鯛」と呼ばれることがあります。
桜が咲く季節と重なることや、春のマダイの美しい体色にちなんだ呼び名です。
ちなみに、「サクラダイ」という名前の別の魚もいるので、すこしややこしいのですが、
海彦ではおそらくマダイ(桜鯛)しか登場しないので、漢字で「桜鯛」というときはマダイだなと思っていただければと思います!
マダイは刺身や塩焼き、鯛めしなど、さまざまな料理で楽しめます。
春の海で出会う立派なマダイは、思わず写真に残したくなりますね!
大きな目が印象的!沖メバル

大きな目が特徴の沖メバル
もう一匹、春の海からご紹介したいのが沖メバルです。
まず注目していただきたいのが、この大きな目!
写真を見ると、体の大きさに対して目がとても大きいことが分かりますよね。
また、一般に「春告魚(はるつげうお)」として知られる沿岸のメバルとは、区別して考える必要があります。
同じメバルという名前が付いていても、魚の種類や暮らしている場所は違うんですね。
そちらについてはこの記事で解説しているので気になる方はチェックしてください!↓
この沖メバルと呼ばれる魚は、煮付けや塩焼きなどでもおいしく楽しめます。
魚の名前や特徴を知ってから写真を見ると、また違った面白さがありますね♪
夏|青い日本海と、白イカ・イサキ

太陽が眩しい!7月の日本海
夏の日本海といえば、青い空と海!
晴れた日の船上から眺める水平線は、何度見てもきれいだなぁと感じます。
海水浴や釣りなど、海へ出かける機会も増える季節ですね。
そんな夏の山陰を代表する魚介が、白イカとイサキです。
山陰の夏といえば白イカ!

島根の夏の定番!白イカ(ケンサキイカ)
海彦でもおなじみの白イカ。
正式にはケンサキイカというイカで、山陰では「白イカ」と呼ばれています。
島根県では初夏から漁獲量が増え始め、8〜9月頃に最盛期を迎えるとされています。
やわらかな身と甘みが魅力で、刺身はもちろん、一夜干しや天ぷらなどでもおいしくいただけます。
ちなみに、夜の日本海に浮かぶイカ釣り漁船の明かりは「漁火(いさりび)」と呼ばれます。
海に並ぶ漁火も、山陰の夏を感じさせてくれる風景のひとつですね。
夏においしいイサキ

実は高級魚のイサキ
もう一匹、夏に楽しみたい魚がイサキです。
島根県では6〜7月が旬とされ、刺身や塩焼き、煮付けなどで楽しめます。
イサキは成長によって体の模様が変わる魚でもあります。
若いイサキには体に黄色っぽい縦縞が見られますが、大きくなるにつれて目立たなくなっていきます。
同じ魚でも、大きさによって見た目が違うなんて面白いですよね!
秋|夕焼けの日本海と、カマス・レンコダイ

9月の日本海。秋らしい雲が浮かんでいます♪
暑さが落ち着き、海辺でも過ごしやすくなる秋。
夕焼けに染まる海や、港へ戻る漁船の風景も素敵ですね。
山陰では宍道湖の夕日や川沿いの紅葉も、秋を楽しむ景色のひとつです。
そんな秋に紹介したい魚が、アマダイとカマスです。
鋭い歯が特徴のカマス

シャープな形も特徴的なカマス!
もう一匹、秋の魚として紹介したいのがカマスです。
細長い体と、鋭くとがった口が特徴の魚。
口の中には鋭い歯が並んでいて、小魚などを捕まえて食べる肉食魚です。
見た目はちょっと怖そうですが、白身は上品でおいしい魚なんですよ。
塩焼きや干物、フライなど、いろいろな料理で楽しめます。
秋の海でカマスが釣れたら、ぜひ口元にも注目してみてください。ただし、鋭い歯には十分注意してくださいね!
秋に漁獲量が増えるレンコダイ

海彦によく登場するレンコダイ!
秋の山陰で紹介したい魚のひとつが、レンコダイです。
正式な名前は「キダイ」。
海彦では年中登場するおなじみの魚の1つですが、島根県の水産資料によると、秋に漁獲量が多くなる魚として紹介されています。
名前に「タイ」と付いていますが、マダイとは別の種類。赤みを帯びた体に黄色い模様があり、とてもきれいな魚です。
刺身や塩焼き、フライなど、いろいろな料理で楽しめます。
ちなみに、レンコダイは漢字で「連子鯛」と書きます。
その名前の由来には、延縄漁などで連なって釣れることから付いたという説があります。
冬|荒々しい日本海と、ブリ・ノドグロ

澄んだ空と荒れた日本海が印象的な1月早朝の写真。
冬の日本海といえば、強い風と荒々しい波。
夏の穏やかな海とは、まるで違った表情を見せてくれます。
寒さの厳しい季節ですが、冬ならではのおいしい魚との出会いもあります。
今回はブリとノドグロをご紹介します。
冬に食べたくなるブリ

冬のブリは脂乗りが抜群!
冬の魚としておなじみなのがブリです。
こちらも海彦では年中登場していますが、冬のブリは脂乗りが抜群。
脂の乗ったブリの刺身やブリしゃぶは、寒い季節に食べたくなる料理ですね。
ブリは成長するにつれて呼び名が変わる「出世魚」としても知られています。
ただし、呼び名は地域によって異なります。
ちなみに島根県では、大型のブリの漁獲量が多くなるのは2〜4月頃とされています。
冬の魚というイメージがあっても、地域によって漁獲の時期が違うのは面白いところです。
白身のトロとも呼ばれるノドグロ

大量&ナイスサイズなノドグロ!
そして、山陰の魚といえば忘れられないのがノドグロ!
正式な名前は「アカムツ」といいます。
ノドグロという名前は、口の奥が黒いことに由来しています。
赤い体をしているのに、口の中は真っ黒。
また、ノドグロは脂が豊かなことから「白身のトロ」と呼ばれることもあります。
刺身や炙り、塩焼き、煮付けなど、どれも魅力的な食べ方です。
ノドグロは冬だけが旬というわけではありませんが、寒い季節にもぜひ楽しみたい山陰の魚のひとつです♪
山陰の海には、四季それぞれの楽しみがある!

THE夏の日本海!! の7月の写真

4月のクーラーボックス(釣果)
春はマダイとメバル。
夏は白イカとイサキ。
秋はアマダイとカマス。
冬はブリとノドグロ。
こうして並べてみると、山陰の海には一年を通してさまざまな魚との出会いがあります。
そして、その季節にしか出会えない景色や、釣り上げた魚の写真は、後から見返す楽しみもあります。
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参考資料
島根県「4月のおすすめ料理 マダイ」
島根県「島根の旬の魚 6〜7月」
島根県「島根の旬の魚 8〜9月」
島根県「島根の旬の魚 10〜11月」
島根県「島根の旬の魚 12〜1月」
水産庁「水産物に関する情報」



