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韓国のスーパーの魚売り場は日本と似ている?氷の陳列と魚食文化の共通点

先日、私用で韓国に行ってきました。

なんとなく辛い食べ物が多い気がするというぼんやりとした前提情報だけで迎えた初韓国。

以前のヨーロッパ旅行同様、食の観点からブログ記事のネタを探していたのですが、これがありがたいことにたくさん見つかりました。笑

なかでも特に興味を引かれたのが、スーパーの魚売り場。

日本との意外な共通点を発見することができました。

ということで今回は、韓国のスーパーで見つけた日本との共通点を、食文化の背景とともにご紹介します!

 

韓国のスーパーで最初に驚いたのは大量の氷

韓国のスーパーの魚売り場は日本と似ている?氷の陳列と魚食文化の共通点

大量の氷に埋められた丸々の魚!

韓国のスーパーを歩いていて、見慣れているようでちょっとびっくりな光景が飛び込んできました。

 

大量の氷の中に置かれた丸々の魚!

 

よくみてみると、魚の下にも上にも細かな氷があり、魚体の一部が隠れるほどでした。

日本でも鮮魚店やスーパーで氷を使った陳列を見かけますが、今回の売り場は氷の存在感が大きく、思わず足を止めてしまいました。

韓国のスーパーでも、日本とよく似た方法で魚が販売されているんですね。

ただ、ここでひとつ気になったことが。

そもそも、魚売り場ではなぜこんなに氷を使うのでしょうか?

 

なぜ魚売り場では氷を使うの?

魚の品質を保つためには温度管理が重要です。

国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)がまとめた水産食品の取扱指針でも、冷蔵する生鮮魚介類はできる限り0℃に近い温度で保ち、適切な場合には十分な氷を利用することが示されています。

魚は水揚げされたあとも、時間の経過とともに品質が変化していきます。

そこで重要になるのが、できるだけ早く冷やし、適切な温度を保つこと。

氷を使えば魚を効率よく冷やせるうえ、乾燥を抑える効果も期待できます。

 

今回の韓国の売り場も、見た目のインパクトだけでなく、魚の品質を守るための工夫が表れていたわけですね。

日本と韓国で似た陳列方法が見られるのは、魚をよい状態で販売したいという共通の目的があるからなのかもしれません。

※ただし、氷が多ければ必ず鮮度がよいというわけではなく、魚の種類に合った取り扱いや衛生管理、溶けた水を適切に排出することなども大切です。

 

 

パック入りの下処理済み・調理済み魚介類も発見!

韓国のスーパーの魚売り場は日本と似ている?氷の陳列と魚食文化の共通点

あると嬉しい調理済みのお惣菜(韓国)

周りをみてみると、エビや貝類、魚を開いた商品、魚介を使ったの惣菜なども並んでいました。

このあたりも、日本のスーパーとよく似ています。

日本でも丸ごとの魚だけでなく、切り身や下処理済みの商品、魚を使った惣菜などが販売されていますよね。

普段、海彦の厨房で魚の仕込みを見ていると、一匹の魚を料理に使える状態にするまでには、いくつもの工程が。

うろこを取ったり、内臓を取り除いたり、料理に合わせて切り分けたり。

家で魚を調理する際にも、こうした下処理が面倒に感じることが多々あります。

 

日本でも韓国でも、こうした手間を省いてくれる下処理済み・調理済みパックの存在はありがたいものです。笑

 

そういえば、以前ヨーロッパを旅行した際には、こんなに魚介の調理済みパック見かけなかったなと。

もちろん、地域や店舗によって品ぞろえは異なりますが、食文化の違いなのでしょうか。

 

今回の韓国では日本と似た商品がいくつも並んでいて、なんだか親近感。

同じ魚介類でも、どんな状態で販売されているかを見ると、その国の食卓が少し見えてくる。

海外のスーパーを歩く面白さは、こういうところにもありますね。

 

 

韓国のスーパーには刺身も売っていた

韓国のスーパーの魚売り場は日本と似ている?氷の陳列と魚食文化の共通点

貝類、切り身やそのまま食卓に出せそうな刺身盛り

さらに隣には皿に盛り付けられた魚の切り身が冷蔵ケースに並んでいました。

日本のスーパーでおなじみの、刺身コーナーを思い出す光景です。

韓国でも生の魚を食べるんだな、と興味が湧いて調べてみると、韓国には「フェ(회)」と呼ばれる料理があるそうです。

見た目は日本の刺身と似ていますが、食べ方には少し違いがあるようです。

 

韓国のフェと日本の刺身の共通点と違い

両国とも生魚を楽しむ文化がありますが、食べ方や好まれる食感には違いもあります。

韓国のスーパーの魚売り場は日本と似ている?氷の陳列と魚食文化の共通点

韓国の刺身「フェ(회)」 ※イメージ画像

 

韓国では、活魚を調理したフェ(회)が親しまれており、コリコリとした歯ごたえを楽しんだり、酢コチュジャンをつけて野菜と一緒に食べたりするのが特徴です。

一方、日本では醤油とわさびで味わうことが多く、魚を締めてから適切に冷蔵し、熟成させることで時間の経過による旨みの変化を楽しむ食べ方もあります。

同じように生の魚を食べていても、何をおいしいと感じ、どう味わうかには違いがある。

売り場の見た目は似ていても、その先にある食文化まで同じとは限らないんですね。

 

 

日本と韓国はどちらも魚介類をよく利用する国

ここまで韓国の魚売り場を見てきましたが、そもそも日本と韓国では、どのくらい魚介類が食生活に取り入れられているのでしょうか。

気になったので、データも調べてみました。

FAOのデータを掲載する「Our World in Data」によると、2023年の1人当たり年間魚介類供給量は、韓国が約52.8kg、日本が約45.0kg、世界平均が約19.9kgとなっています。

国・地域 2023年の1人当たり年間魚介類供給量
韓国 約52.8kg
日本 約45.0kg
世界平均 約19.9kg

※魚介類供給量は、実際に一人ひとりが食べた重量ではなく、食用として供給された量を示す指標です。

 

この数字を見ると、日本だけでなく韓国も、世界平均と比べて魚介類の供給量が多い国であることがわかります。

今回のスーパーで、丸ごとの魚からパック商品、刺身まで幅広く販売されていたのも、こうした食文化と無関係ではなさそうです。

 

 

海に面した地理と魚食文化

日本は四方を海に囲まれた島国です。

一方、韓国も西側は黄海、南側は朝鮮海峡方面、東側は日本海に面しています。

どちらも古くから沿岸の水産資源を利用し、魚介類を食生活に取り入れてきた背景があります。

もちろん、海流や水温、獲れる魚の種類には違いがありますし、現在のスーパーには輸入された水産物も並んでいます。

それでも、海の恵みを身近に感じながら食文化が発展してきたという点では、共通する部分があるのでしょう。

今回見かけた氷を使った陳列や、多様な魚介類の商品も、そんな共通点を感じさせる光景でした。

 

売り場が似ていても料理には違いがある

ここまで日本との共通点を中心に紹介してきましたが、韓国での食事はまた違った発見の連続でした。

旅行中には、タコや餅が入った真っ赤な料理「チュクミ」も食べました。

これが、日本ではなかなか経験しないような辛さで。笑

魚介類をよく食べるという共通点があっても、味付けや料理の楽しみ方には、その国ならではの特徴があるんですね。

スーパーでは親近感を覚え、食事では文化の違いに驚く。

そんな体験ができたのも、今回の韓国旅行の面白いところでした。

チュクミをはじめ、現地で食べた韓国料理については、次回、実際の写真とともにご紹介したいと思います!

 

まとめ|韓国の魚売り場から見えた共通する食文化

韓国のスーパーで見かけた、氷に埋まるように並ぶ魚。

最初は「日本の鮮魚売り場と似ているな」という素朴な感想でした。

ところが、売り場を見て回り、魚の取り扱いや食文化について調べてみると、共通点の背景が少しずつ見えてきました。

魚の品質を守るための温度管理。

家庭で使いやすいように工夫されたパック商品。

そして、生の魚を楽しむ食文化。

似ているところがある一方で、食べ方や味付けには違いもあります。

似ているところを見つけ、違いを知る。

その国の食文化や暮らしが垣間見えるスーパーって、やっぱり面白い!

引き続き、韓国で見つけたおいしいものや驚いたことも紹介していきますので、次回もお楽しみに!

 

 

参考資料

  • この記事を書いた人

海彦スタッフ

県外から島根にやってきた大学院生。
魚を捌いている様子や仕込みの様子、メニューのこだわりポイントをインタビューしてブログ記事の執筆を行う。
山陰の魚や日本酒の知識を身につけながら、美味しい魚の食べ方やお酒に合う料理を模索中。

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