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七冠馬スパークリングとは?島根・奥出雲の「The Seven -Fizzy-」の味わいと魚料理との相性

「日本酒なのに、シュワッとするの?」そんな驚きと一緒に楽しみたいのが、島根県奥出雲町の簸上清酒が造るスパークリング日本酒です。海彦でご紹介している「七冠馬 スパークリング」は、蔵元が「The Seven -Fizzy-(ザ・セブン・フィジー)」として案内している発泡タイプの日本酒。やわらかな甘みと爽やかな泡が特徴で、最初の乾杯にも、魚料理と合わせる一杯にもおすすめしたいお酒です。

海彦で紹介する七冠馬 スパークリング日本酒

七冠馬 スパークリングとは? 奥出雲の発泡日本酒

このお酒を造っているのは、島根県仁多郡奥出雲町横田にある簸上清酒(ひかみせいしゅ)。「七冠馬(ななかんば)」や「玉鋼」などを手がける酒蔵です。奥出雲の日本酒というと、米の旨みをじっくり味わうイメージを持つ方もいるかもしれませんが、発泡タイプにはまた違った楽しみがあります。

簸上清酒は2023年6月15日、スパークリング日本酒「The Seven -Fizzy-」の発売を公式に発表しました。蔵元はこの商品について「瓶内二次発酵」と「低アルコール原酒仕込」という二つの製法により、爽やかな微発泡感とやわらかい甘さを目指したと説明しています。グラスに注いだときの泡立ちや、口に含んだときの軽快な感覚が魅力の一本です。

商品名にある「Fizzy」は、英語で泡立つ様子を表す言葉。日本酒を普段あまり飲まない方でも、スパークリングワインのように乾杯の場面から楽しむイメージが湧きやすい名前です。ただし、原料も製法も日本酒ならではのもの。ワインと同じ味という意味ではありません。

七冠馬と「The Seven」はどう違う?

「七冠馬」という名前は、競走馬シンボリルドルフに由来します。シンボリルドルフは無敗のクラシック三冠を達成し、GⅠで7勝を挙げた名馬です。簸上清酒の蔵元とシンボリ牧場の関係を背景に、1996年に日本酒「七冠馬」が誕生しました。

一方、スパークリング日本酒の正式な商品名に使われている「The Seven」は、蔵元が新しい酒質や製造技術に挑戦するシリーズとして説明しています。伝統的な七冠馬の味わいを大切にする一方で、新しい表現を試みる。その姿勢が、この発泡日本酒にも表れています。

蔵元の公式オンラインショップでは、今後「七冠馬」と「The Seven」の商品構成を整理し、一部商品を移行する方針も説明されています。店頭や販売ページで表記が異なる場合があるため、購入するときは瓶のラベルにある正式な商品名をご確認ください。

原料米・精米歩合・アルコール度数

簸上清酒が2023年に公表した「The Seven -Fizzy-」の商品情報は次のとおりです。

  • 原料米:島根県産「縁の舞」100%
  • 精米歩合:60%
  • アルコール度数:13%
  • 容量:720ml
  • 特徴:瓶内二次発酵による微発泡、やわらかな甘み

「縁の舞(えにしのまい)」は、島根県で開発された酒造好適米です。酒米の品種によって日本酒の仕上がりは変わりますが、米の名前だけで甘口・辛口が決まるわけではありません。酒蔵の造り方や発酵の管理など、いくつもの要素が味わいに関わります。

なお、上記は蔵元が2023年に発表した商品仕様です。製造年度や販売時期によって仕様が変わる可能性があるため、現在提供・購入する商品の表示が優先されます。原料米やアルコール度数を確認したいときは、瓶の裏ラベルを見るのが確実です。

「瓶内二次発酵」とは? 泡が生まれる仕組み

スパークリング日本酒には、炭酸ガスを加えるタイプや、発酵によって生じた炭酸ガスを利用するタイプなどがあります。「The Seven -Fizzy-」は蔵元が瓶内二次発酵と説明している商品です。

瓶内二次発酵とは、瓶に詰めたあとにも発酵が進み、その過程で生まれた二酸化炭素が酒に溶け込む製法です。開栓すると、溶け込んでいたガスが泡となって現れます。泡立ちの強さや持続時間は、温度や瓶の状態、注ぎ方などによっても変わります。

もう一つの特徴は「低アルコール原酒仕込」。日本酒では仕上げに水を加えてアルコール度数を調整することがありますが、この商品では低いアルコール度数を目指して仕込む方法が採用されています。13%という数字は、一般的な日本酒と比べると低めですが、アルコール飲料であることに変わりはありません。飲みやすさと飲み過ぎは別の話として、適量を楽しみたいですね。

七冠馬 スパークリングの味わいと魅力

蔵元が目指したのは、爽やかな微発泡感とやわらかな甘さ。炭酸の刺激だけでなく、日本酒らしい米の風味と、発泡による軽快さを一緒に楽しめるところがポイントです。冷やして飲むと、すっきりした印象が際立ちやすくなります。

甘みと酸味のバランスは、飲む温度や料理によって感じ方が変わります。最初の一杯ではそのまま味わい、次に料理をひと口食べてからもう一度飲んでみると、味の印象の変化を楽しめます。甘さが気になる方は、味付けの軽い前菜と合わせてみるのもひとつの方法です。

「日本酒は重そう」「辛口は少し苦手」という方にとっても、発泡タイプは新しい選択肢になるかもしれません。ただし、甘みや飲みやすさの感じ方には個人差があるため、誰にでも同じ印象になるとは限りません。

開栓前に必ず確認したい注意点

このお酒で特に大切なのは、よく冷やし、瓶を振らず、ゆっくり開栓することです。瓶内二次発酵によるガスが含まれるため、急に開けると中身が噴き出すおそれがあります。

蔵元は、よく冷やした状態で瓶を振らずに少しずつ開栓し、ガスの発泡が静まったことを確認するよう案内しています。にごりを混ぜたい場合も、発泡が落ち着いてから栓をして、ゆっくり混ぜる方法が紹介されています。安全のため、実際の商品に付属する開栓方法や注意書きに必ず従ってください。

グラスに注ぐときも一度に勢いよく注がず、泡の様子を見ながら少しずつ。冷やしたグラスを使うと、温度の上昇を抑えながら楽しめます。開栓後は冷蔵し、なるべく早めに飲み切るのがおすすめです。

海鮮料理とのおすすめペアリング

七冠馬 スパークリングの泡とやわらかな甘みを生かすなら、まずは刺身や前菜のような軽い料理から試したいところ。少し脂のある料理と合わせれば、口の中の印象を切り替える役割も期待できます。以下は酒質と料理の特徴から考えた組み合わせの提案です。実食によって相性を検証した評価ではありません。

鮮魚のカルパッチョ|爽やかな酸味を重ねて

レモンやオリーブオイルを使ったカルパッチョは、酸味と油分のバランスが楽しい一皿。スパークリング日本酒の泡を合わせると、前菜らしい軽やかさが生まれます。魚の種類によって味わいが変わるので、白身なら繊細な甘み、脂のある魚なら油分との対比を意識してみるのもおすすめです。

七冠馬スパークリングとのペアリング候補となる鮮魚料理の写真

白イカの刺身|甘みと泡を楽しむ

白イカの刺身は、噛むほどに感じる甘みと柔らかな食感が魅力です。濃い味付けを避け、少量のしょうゆなどで食べると、イカの甘みと酒のやわらかな甘さを比べやすくなります。泡があることで口当たりに変化が生まれるため、普段の刺身と日本酒とは少し違った楽しみ方ができます。

白バイ貝の刺身|食感とすっきりした飲み口

白バイ貝の刺身は、独特の歯ごたえと自然な甘みが特徴。噛みしめて旨みを感じたあとに、微発泡の日本酒をひと口。貝の繊細な味わいを邪魔しないよう、しょうゆや薬味の量を調整すると、組み合わせの印象も変わります。

七冠馬スパークリングとのペアリング候補・白バイ貝の刺身

揚げ物や炙り料理とも試したい

軽い料理だけでなく、あなごフライや白身魚の天ぷら、サワラの炙りなども候補です。衣の油分や炙りの香ばしさに、泡の軽快な印象を重ねる楽しみ方ができます。天ぷらなら塩で、フライならソースの量を控えめにしてみるなど、調味料の違いも試してみたいところです。

どんな場面で楽しみたい日本酒?

最初の乾杯をいつもと少し変えてみたいとき。日本酒を飲んでみたいけれど、何から選べばよいか迷っているとき。魚料理に合わせて、いつもの純米酒や吟醸酒とは違う一杯を探しているとき。そんな場面で候補になるのがスパークリング日本酒です。

もちろん、日本酒が好きな方にとっても、発酵由来の泡や米の風味に注目する楽しみがあります。ワインの代わりというより、日本酒の新しい表情を楽しむ一本として選んでみてはいかがでしょうか。

七冠馬 スパークリングのよくある質問

Q. 「七冠馬」は何と読みますか?

A. 「ななかんば」です。競走馬シンボリルドルフに由来する銘柄名です。

Q. 七冠馬 スパークリングの正式な商品名は?

A. 蔵元が発泡日本酒として紹介している商品名は「The Seven -Fizzy-」です。店頭では「七冠馬 スパークリング」と案内されることもあります。

Q. アルコール度数は何%ですか?

A. 蔵元が2023年に公開した「The Seven -Fizzy-」の商品情報では13%です。購入する商品のラベルで最新の表示をご確認ください。

Q. なぜ泡が出るのですか?

A. 瓶内二次発酵によって発生した炭酸ガスが酒に溶け込んでいるためです。開栓時は噴きこぼれに注意してください。

Q. どんな料理と合わせるのがおすすめですか?

A. 鮮魚のカルパッチョ、白イカの刺身、白バイ貝の刺身などが候補です。揚げ物との組み合わせも楽しめます。味の相性には個人差があります。

まとめ|シュワッと楽しむ、奥出雲の日本酒

島根県奥出雲町の簸上清酒が造る「The Seven -Fizzy-」は、瓶内二次発酵による泡と、やわらかな甘みを特徴とするスパークリング日本酒です。日本酒ならではの米の風味と軽やかな飲み口を、乾杯から魚料理までさまざまな場面で楽しめます。

海彦で「七冠馬 スパークリング」が気になったら、ぜひ魚料理と一緒にお楽しみください。提供状況は時期によって変わる場合がありますので、店頭でご確認ください。なお、発泡性のお酒は開栓方法が特に大切です。必ずよく冷やし、瓶の注意書きに従って安全にお楽しみください。

参考資料

簸上清酒「スパークリング日本酒『The Seven -Fizzy-』6月15日発売」(2023年6月15日)

簸上清酒 蔵元直送オンラインショップ「The Seven -Fizzy-」商品案内(原料米・精米歩合・アルコール度数・開栓方法)

  • この記事を書いた人

海彦スタッフ

県外から島根にやってきた大学院生。
魚を捌いている様子や仕込みの様子、メニューのこだわりポイントをインタビューしてブログ記事の執筆を行う。
山陰の魚や日本酒の知識を身につけながら、美味しい魚の食べ方やお酒に合う料理を模索中。

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